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差金決済の恐怖

デイトレードをやる上で、コレは知っておかなくてはいけない、というもののひとつに、「差金決済」というものがあります。

これを知らないでデイトレードをしていると、ある日突然、

「うわぁぁあ!なんでや~!!」 _l ̄l○ lll ガクリ・・・

とかいう悲惨なことになる可能性が大きいので、ぜひ心得ておいてください。
(どんな状況やねん!(笑))

差金決済とは

差金決済とは、有価証券の受渡しを行わずに、反対売買によってその差額のみを決済することです。

なんかよくわかりませんね。もう少しカンタンにしてみましょう。

ある株を50万円で買い、同じ日に51万円で売ったとします。このときに、入金を行わずに差額分の1万円だけ取ろうとするとします。

すると、別に入金をしなくても、その差額分だけ、自分は儲けちゃうわけです。

コレは先物取引などでは認められているのですが、こと株式取引においては、それはダメだよ!ということで違反になってるんですね。

それが、差金決済のしくみです。

(「しくみです」とかカッコよく断言してますが、上の説明で理解できた方はです。対策は下に書いてあるので、あきらめないで読んでください)

差金決済に引っかかると、どうなる?

取引できなくなります。

Σ( ̄◇ ̄;)エッ!

あ、いや、別に未来永劫取引ができなくなるわけじゃなくて、そのときの取引ができなくなるという意味です。

たとえば、買おうと思って注文を出したが、差金決済に該当するのでその銘柄を買えない、とかそういうことです。

まぁ、「買えない」のは大したことはないのですが、めちゃくちゃ痛いのは、「売れない」ことですよね。

下がっている株を売れないとき。これは恐怖です。

どんどん下がっていく株価に呆然とし、ただ泡を噴くことしかできません。あぶぶぶ。

想像しただけで、背筋がゾッとしますね。

具体的に、何に気をつければいいの?

あれ?なにやら頭の周辺に、”?マーク”がたくさん並んでいますよ?(笑)

無理も無いです。上の説明じゃチンプンカンプンですよね。僕でもわかりませんもん(ッテオイ!)。

ていうか、「それじゃデイトレできないやん!」っていう話ですよね。

いやいや、大丈夫なんです、これが。そんなに心配しなくても大丈夫なんですよ。

実は、差金決済については、たった2つのことを守ればいいんです。

それは、次の2つです。

・ 同じ日に、1度、購入→売却した銘柄は、その日はもう買ってはいけない。
・ 同じ日に、1度、売却→購入した銘柄は、その日はもう売ってはいけない。

(ただし、その取引に使った分以外の買い付け余力があれば大丈夫)

つまり、その日に1度往復した銘柄は、同じ資金ではもう手をつけられないということです。

 

例)

買い付け余力:100万円

(1) ・ A銘柄を100万円買い→A銘柄を102万円売り
(1) ・ B銘柄を102万円買い→B銘柄を104万円売り

↑これはOKです。

(2) ・ C銘柄を100万円買い→C銘柄を102万円売り
(2) ・ C銘柄を102万円買い→C銘柄を104万円売り

↑これはNGです。2度目は買うことができません。

(3) ・ D銘柄を102万円売り→D銘柄を100万円買い
(3) ・ D銘柄を102万円売り

↑これもNGです。2度目は売ることができません。

ただし、いずれの場合も、買い付け余力が取引に必要な分残っていれば、差金決済には当たりません。

たとえば、C銘柄の例で、300万円買い付け余力があれば、2度目の売買は、最初の売買にあてた資金とは別の資金で売買できるので、差金決済にはひっかかりません。

要は、1度往復に使ったお金は、その日同じ銘柄を取引することには使えない、ということです。

 

どうです?スゴクかんたんでしょう。

この2つだけ守れば、差金決済につかまることはありません。そんなに怖いものじゃないんですよね。

ただ、うっかりやってしまうという事もありますので、ほんのちょっとだけ、差金決済を気にかけながら、デイトレードを楽しみましょう(笑)。

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