公開買い付け(TOB)
■ かんたんな意味
会社の経営権を得ることなどを目的に、株の買い取りを希望する人が、買い付け期間や株数などを公表して、不特定かつ多数の人から株を買い取ること。
英語で言うと、TOB(Takeover Bid)。
■ もっと詳しく
Aという会社と、Bという会社がありました。
A社は、自社の事業とB社の事業を合体させて、相乗効果を生みだしたいと思っていました。
そこでA社は、B社の経営権を握るために、B社の株を買い集めることにしました。B社の経営権をにぎる(買収する)ためには、A社はB社の株をたくさん手に入れる必要があったからです。
そこでA社は、多数の株を買い集めるのに有効な、TOB(公開買い付け)という方法を使うことにしました。その方法は、広告を出して、たくさんの人にB社の株を買うことを公表し、株を株式市場の外で買い集めるというものでした。
そうすれば、ふだんの取引のように証券取引所で大量購入したときとは違い、株価への大きな影響も無いようにできるのです。
その広告には、買う目的、買い付ける予定の価格、株数、期間などが書かれました。
そして、それを見て、その価格なら売るよー、という人がたくさん集まり、A社は無事、B社の株を予定通りに手に入れることが出来たのでした。
■ 採算が合わない
TOBをするときは普通、現在の株価よりも高い価格で買うことが多いです。
そうすることによって、買い付けに応募する投資家、つまり、売ってもいいよー、という人が増えるからです。
でも、それによって逆に、TOBをされるとわかった企業の株価は上昇し、買収価格が高くつき、TOBを行う側の採算が合わなくなることもあります。
« 5%ルール |
株式用語集TOP
株式用語集TOP
| 買収(敵対的買収) »
当サイトはリンクフリーです